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頭の中で思い描いていた物を実際に作れるのがこの仕事の魅力です【株式会社ガージーカームワークス】

2023年2月6日公開

私が選んだ職場

高校、大学、大学院とものづくりについて学んできた友重さん。東京で店舗ディスプレーなどに携わっていましたが、仕事観の違いから旭川へUターン。現在は、愛着を持って長く使われる家具を製作しています。

家具職人/友重圭司さん(34歳)
音更町出身。2018年2月入社。プラモデル作りが趣味で、特に戦車が大好き。時にはジオラマを手掛けることも。

消費される製品より長く愛される家具づくりへ

中学生のころ、美術や技術の授業が好きだった友重さん。ものづくりに興味があった友重さんに担任の先生は、道内で唯一工芸科のある音威子府の高校への進学を勧めます。高校で木工や美術の基礎的な知識や技術を習得。基本を応用へ発展させるべく旭川の大学でデザインを履修し、大学院に進学後は折りたためるコンパクトな家具デザインを研究します。

卒業すると東京へ活躍の舞台を移し、店舗のディスプレー用の棚やモデルルームの家具等を製作する会社に就職。受注した製品を作るだけでなく現場に赴いて搬入や取り付けを行うこともありました。「お店の営業が終わった後に施工するので作業が夜中になったり、抱える仕事で生活リズムがまちまちになるのが大変でしたね。でも、その当時に得た建築や電気工事の知識・経験は今につながっています」と振り返ります。しかし、せっかくの完成品が短期間で廃棄されたり、修理ではなく新たに作り直したりする光景を何度も目にします。頑張ってきた仕事の成果が簡単に「消費」されていくことへ、むなしさやモヤモヤした感情を抱くようになった友重さんは、「長く使ってもらえるものづくりがしたい」と4年勤めた会社を退職。旭川に戻り、現在の職場ガージーカームワークスと出合います。

製作スケジュールを立て工程を管理

同社での仕事は前職と似た作業も多く理解が早かった一方で、以前のくせがなかなか抜けず、職場のやり方に慣れるまで苦労したこともありました。それでも社員同士のコミュニケーションを大切にしている同社の社風から、分からないことも聞きやすく仕事もどんどん覚えていくことができたと言います。

家具づくりは図面を基に製作スケジュールを立てるところから始まります。工程や手順、使う機械、パートスタッフの割り振りなど、どう進めていくかを検討。複数の案件が同時進行で進むため、各案件の担当者同士での細かな打ち合わせやコミュニケーションは欠かせません。「製作の間もパートスタッフの作業状況や各案件の進捗を常にチェックして、相談しながら融通を利かせてもらったりしています」。

また、自身が加工を行う際には「奇麗に早く」を心掛け、作業効率を考えて工程数を減らす工夫をしているそう。「一度機械の設定を変えると、微妙な精度の調整に時間も手間もかかるので、同じ長さに切るなら違うパーツでもまとめて一度に済ませています」。その他、特注家具の仕様や素材によっても組み方や工程数が変わってくるため、間違いのないよう注意しながらも最良の進め方を考えて作業しています。

雑談を交えたコミュニケーションから良好な関係を築く

普段は工場内で作業することが多いですが、時には家具を取り付けるために職人が現場に向かい、組み立てや設置を行うことも。「企業が相手の場合が多かった前職とは違い、新築の個人宅がほとんどです。壁などを傷付けないよう注意が必要で、いつもとは違った緊張感があります。それでも依頼主と直接会話をして、『ありがとう』と言われるとやりがいを感じますね」と、お客様のリアクションがモチベーションにつながっています。

スケジュール管理から取り付けまで、共通しているのはコミュニケーションの重要性。しかし友重さん、実はあまり得意ではないと言います。ではどんな方法で良好な関係を築いたのでしょうか。「プライベートな内容の雑談です。仕事の話も大事ですがお互いをより深く知ることが大切で、業務を円滑に進めることにつながると思っています」。ビジネスライクな関係から一歩踏み込むことで、チームワークが育まれるのかもしれません。

友重さんが趣味で作った戦車のプラモデルが事務所に飾られるなど、職場の中にプライベートが混在する環境の同社。モチベーションを高めたりその人を知るきっかけになったりしています。そんな社風を心地よく感じながら、一つのチームとして、長く愛されるものづくりを行っています。

  • 図面を見ながらスケジュールや進め方を打ち合わせする

  • 丸のこで使用するパネルをカットしていく

  • パートスタッフの疑問に答え、作業のアドバイスをする

月に一度のレクリエーションでチームワークを高めています

工場長/傳里 聡さん

当社では月に一度レクリエーションの時間を設けています。先月は近所の体育館を借りてフットサルをしました。積極的にコミュニケーションを取る機会を作ることで、仕事でもスムーズに連携できるようになると考えています。木工に対して真剣に取り組む姿勢と、作業工程や材料に対して最善のパターンはどれなのか、といったことを常に考え続けられる力がある方はこの仕事で活躍できるでしょう。

株式会社ガージーカームワークス

自社製品はもちろん、オーダーメイド家具も積極的に製作する家具メーカー。技能五輪全国大会で日本一になった経験者が3人所属している。

北海道旭川市豊岡2条5丁目3-7
TEL.0166‐39‐3202
https://gauzycalm.com/