自分を磨ける充実した職場で部下も大きく成長させたいです【株式会社車花】

5歳から始めた剣道で更に高みを目指すため、千葉県の大学へ進学した田村さん。卒業後も剣の道を極めたいと選んだ仕事は警察官でした。昼夜を問わず市民の生活を守っていましたが異動を機に転職を決意。高校の先輩だった福本社長の人柄に引かれ、株式会社車花に入社します。

千葉県の大学を卒業後、北海道に戻り警察官となった田村さん。警察学校で基礎を学び、札幌市内の交番に配属されます。日々の職務は24時間勤務の3交替制。交番内にいることもあれば、通報を受けて現場に向かったり交通違反の取り締まりや職務質問をすることもあります。「現場では状況把握が第一です。公平な立場で事件解決に努めることが大事なんです」。上司と一緒に行動する中で話し方や対応を現場ごとに学びながら市民の生活を守っていました。

田村さんに転機が訪れたのは、日々の頑張りが認められ留置管理課へ異動になってから。同課は刑事課に配属されるための登竜門と言われ、看守という立場で留置人の世話をするのが主な職務です。しかし、刑事課配属まであと僅かというタイミングで選んだのは、退職という選択肢でした。「同僚が仮眠を取る夜間は、一人何もない時間が続きます。留置場の中では私物を持ち込めず考える時間が多い中で、別の生き方に挑戦してみたいという思いが強まっていきました」。ある時、高校の先輩のSNSで社員の募集を行っていているのを見て直接話を聞くことに。それこそが現在の職場、株式会社車花でした。

同社は自動車販売をはじめ買い取りや車検、整備、板金塗装など、市民のカーライフを幅広くサポートしており、田村さんは営業担当として採用されました。お客様に対する思いやりや気遣い、話し方を最初に鍛えられ、営業職としての心構えを学んだそう。「車を通して豊かな生活、楽しい日々が送れるよう、お客様に寄り添ってサポートするという思いが大切だと教わりました。大きな買い物になるのだからなおさらですよね」。車はどこで買うかではなく誰から買うかが大事であり、信頼を得るためにはまず自分のことを知ってもらう必要があると話します。「お客様が車に何を求めているか知ることはもちろん必要ですが、同時に『この人になら相談してもいいな』と思ってもらえるかどうかが何より重要です。心を開いていただくために、まずは自分の人となりを伝えるようにしています」。車を売り込む前に自分を売るのが田村さんの営業スタイルです。

その後契約が決まれば中古車なら名義変更、車検、傷やへこみの直し、部品の取り寄せなど納車のための準備を行います。整備や修理といった専門的な技術を伴う業務は提携業者に依頼するため、打ち合わせは欠かせません。ミスが起きないよう綿密な相談を重ねることも、このお店で、この人に任せて良かったと思っていただくための大切な準備です。

損害保険の代理店でもありレッカー搬送やレンタカー業務も行う同店。お客様が事故を起こした場合には、事故車のレッカー移動の他、レンタカーを代車としてお貸しすることが可能です。田村さんはそれらの業務に必要な中型自動車免許や損害保険募集人資格等を会社のサポートで取得しました。「連絡が入れば、夜間や土日でも事故現場に急行します。万が一の場合に備えていつでも向かえる準備はしていますし、当社でどちらもできることは強みでもあるので、任意保険の加入を推奨しています」と力強く答えます。

今年4月からは店長に起用され、これまでの営業活動に加えて同店と支店2店舗の管理・指導をすることも増えました。スタッフに対しては、自身のこれまでの経験を踏まえた上で分かりやすいアドバイスを心掛けているそう。「説明しても相手が理解していなければ意味がないので、一人ひとりの個性に合わせた伝え方を工夫しています」。理想の店長像を尋ねてみると「社長が不在でも会社を完璧に回していけるようになりたいですね。会社全体を把握し、みんなからの信頼を得て初めて実現するかなと思っています」。1日でも早く理想に近づくために、強い気持ちを持って意欲的に成長を続ける田村さんです。