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この町に住む人たちの役に立てる誇り高い仕事【富士コンクリート株式会社】

2022年12月5日公開

私が選んだ職場

士別の高校を卒業後、東京の大学へ進学した新山さん。就職は関東の商社に決め、営業担当として奔走します。勤めた15年間で支店長や新事業のプロジェクトなどさまざまなことを経験。約3年前に家族と共に北海道に移り住み、富士コンクリート株式会社で営業職として活躍しています。

営業部 係長/新山明さん(41歳)
士別市出身。奥さんと3人の子どもの5人家族。車とバイクが好き。

相手の立場で考えて成果を上げる

大学時代、さまざまな国籍の学生と接する機会が多かった新山さん。海外と関わりのある仕事に就きたいと就職活動に臨む中で、会社に対する思いを情熱的に話す代表と取締役に引かれ、輸入専門の商社で働くことを決めます。

千葉県の支店からキャリアをスタートし、整備士が使うような車・バイク用の機械や工具セットなどを販売。さまざまなディーラーや整備工場を回り、営業活動をしていました。「当時は『人を感動させる仕事をしよう』という会社のポリシーの下、お客様の考えや思いにどう応えたらいいのか常に意識していましたね」。すると2年目には社内のトップセールスを記録。その後、東京支店の支店長を任されると、率先して頑張る姿を見せてスタッフのモチベーションを上げつつ、長所を伸ばすアドバイスで管理職としても結果を出していきました。以降は新しいプロジェクトの責任者や支店の立ち上げに奔走するなど、さまざまな形で会社に貢献。しかしその一方で、家族との時間が持てないことや多くの転勤、母親の死などがきっかけとなり転職を決意します。「15年間でやり切った感じもありましたし、家族と相談して北海道に戻ることにしたんです」。こうして新山さんは新たな一歩を踏み出すことにしました。

素直な姿勢がお客様との距離を縮める

転勤がない地元密着の会社であること、営業職として働けることを条件に求人を探し、合致したのが富士コンクリート株式会社でした。主に工事現場で使用するコンクリート製品について、工事を請け負う業者とやり取りを行いますが、公共工事と民間工事では進め方が全く違うのだそう。「前者は入札の結果を見て受注した会社と接触を図り、製品を提案します。後者では工事を担当したい複数の業者から見積もり依頼が届き、それに対応。その後受注した業者と改めて製品について打ち合わせを行うんです」。

畑違いの業種だったことや、製品の多くが地中に埋まり実物を見る機会がないため、「この製品は何に使う物なのか」から知識を蓄積していく必要がありました。初歩の初歩のような質問でも先輩や上司は丁寧に教えてくれたと言い、「お客様にも『新人で分からないので勉強させてください』と素直に伝えると、快く教えていただけました」。そうしたやり取りからお客様との距離が縮まり、良い関係が築けたと振り返ります。営業の仕方は前職と異なりますが、変わらないのは「自分がいかにお客様に価値や利益を提供できるか」という点。これまで培ってきた経験を生かしながら提案や打ち合わせの席に臨んでいきました。

良い仕事には良い人間関係が大事

その他に見積もりの作成や配送の指示、製造現場のスタッフと製品の納期について相談する生産指示といった会社内で行う作業もあります。特に生産指示は何がいくつ必要で、いつまでに用意できるのか細かなコミュニケーションが大事になってきます。「もちろんお客様の希望に沿うことが一番です。しかし、万が一できない場合、現場にはどこまでできるか確認するなど、最善を尽くすために社内での連携は欠かせません」。新山さんは常に「お客様と現場の調整役」という意識で立ち回り、先方へはどんな物なら代わりに用意できるのか提案し、営業担当としてお客様と真摯に向き合っています。

「良い仕事をするためには、良い人間関係、信頼関係を築く必要がある」。それが新山さんの考え方です。「仕事は絶対に一人だけではできません。仲間の協力が不可欠ですし、お客様にも『この人と仕事がしたい』と思ってもらうことが大切です」。入社からおよそ3年。都市インフラの一端を担い、人々の役に立っている実感をやりがいに、日々成長を続けています。

  • 図面を基にサイズ等の数値を入力。時にはお客様と電話でやり取りすることも。

  • 主力商品の注文数などについて現場スタッフと確認。

  • 技術部のスタッフを交えて打ち合わせを行う。

自分の個性や強みを生かした営業を

営業職の場合、初めは付き添いながら仕事の流れを丁寧に指導しています。また、実物や作業を見たほうが商品に対する理解が深められますので、余裕があれば工事現場を見学することもあります。営業のスタイルは人それぞれです。お客様のためを思い自分の強みを生かして接することで、未経験の方でも活躍できるのではないでしょうか。

富士コンクリート株式会社

1958年創業。「未来を見すえた知恵と技術」をモットーにコンクリート製品を製造する。豊富なコンクリート製品で、旭川を中心にインフラ整備の一端を担っている。

北海道旭川市西神楽1線14‐253‐8
TEL.0166‐75‐3588
http://www.fujiconcrete.co.jp/