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気になる職場
気になる職場【日本ハム北海道ファクトリー株式会社】

気になる職場【日本ハム北海道ファクトリー株式会社】

2021年10月18日公開

働きやすさ改善。新工場で快適な職場へバージョンアップ。

ソーセージやハムなど、スーパーやテレビCMでもよく見かける商品を製造する日本ハム北海道ファクトリー株式会社。今年5月に旭神から工業団地へ工場を移転し、労働環境が大きく変わったという同社を訪ね、お話を伺いました。

新築の工場ならでは。快適な環境で働きやすさ向上。

日本ハム北海道ファクトリー株式会社では「美味しく安全・安心」をモットーに、ソーセージをはじめハムやベーコンを製造しています。「言葉の順番で安全が先に来ているのは、『従業員の安全を第一にしなければ、安心して食べられる良い物は作れない』ということを表しています。つまり、それだけ働きやすさを重視しているということでもあるんです」と話すのは、採用を担当する総務課係長、道下裕樹さんです。移転後、どのような変化があったのか取材をさせてほしいとお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。
工場の老朽化のため工業団地へ移転した同社。それに伴って建物の面積が以前の1.5倍に、敷地全体の面積は4倍に広がりました。また、工場内の温度を一定に保てるようになり、夏場は家より過ごしやすいと従業員からも好評です。照明はすべてLEDに変わり、明るさが向上したことで作業もしやすくなりました。「他にも社会科見学や小学生の写生会の受け入れ、工場が休みの日曜日にはフリーマーケットを行うなど、敷地の広さを生かしたイベントで地域貢献を考えています」と、同席していた上司の上田琢也課長が展望を語ってくれました。

総務課係長採用担当道下裕樹さん

工場見学ができるスペースを新設。

環境が改善されたところは他にもあるということで、工場内を案内していただきました。「これまで社内教育は、従業員を一堂に集めて紙を配り説明していました。そのため後方までうまく伝わらずに誤解が生じることもしばしばあったんです」。そんな問題を解決するべく、さまざまな部屋にモニターを設置。動画で視覚的に説明することで理解度が高まりました。
次に案内されたのは食堂です。長テーブルが置かれただけの前工場から大幅改善。仲間と円卓を囲んだり窓際のカウンターで外の景色を眺めながら食べたりと、利用の仕方に楽しみが生まれました。社員食堂では、200円程度で食事をとることもでき、魅力的な福利厚生の一つとなっています。
そして注目は、今回の移転の目玉とも言える2階の見学スペースです。以前は衛生面などから見学の要望を断ることも多かったそうですが、製造エリアの外に見学スペースを設け、窓から眺める形で問題を解決。通路には、製造過程について分かりやすく解説したボードや模型が掲示され、記念撮影エリアも設けられるなど、楽しみながら見学できる仕様になっています。コロナ禍のためまだ見学者の受け入れは実現できていないそうですが、多くの人々が訪れる日を心待ちにしているようでした。

指導とフォロー体制は万全。安心して働ける職場。

製造は大きく分けて原料の処理・塩漬（えんせき）（※）・充填・加熱・包装・梱包の工程があります。工場内の設備を処理から梱包まで一直線にすることで、作業効率が大幅にアップ。従業員からも働きやすくなったと好評です。勉強会をこまめに開催するなど、人材を育てる教育体制が整った同社では、製造ラインのメンバーがチームとなり新人をサポート。入ったばかりでも安心して働けるところが魅力の一つだと言います。こうした職場環境の改善効果が短期アルバイトのリピート率にも表れており、今年5月にお中元ギフトの梱包作業を手伝ってくれたスタッフ全員が、これから繁忙期を迎えるお歳暮ギフトの梱包作業でも活躍してくれるようです。「梱包は個数や賞味期限の日付などをチェックしながら箱に詰めていく作業なので、難しくはありません。募集はまだ続くので職場環境を体感してほしいですね」と道下さんは話します。
さまざまな点で環境を整え、より働きやすい職場へと生まれ変わった同社。地域貢献の面でも労働環境の面でも、魅力的な企業として知名度を高める努力を今日も続けています。

※塩漬（えんせき）…原料の肉を食塩や調味料などに一定期間漬け込む工程。これにより肉の風味や保存性を高め、色味を安定させる。